なんかマサ砲炸裂してますね。
EBITDA改善すべく現金化しまくっている感じです。スケールのデカいウシジマくんみたいです。
ガンホーに関してはお友達もおりまして、こんなIRが出ているのを目にするとちょっと同情してしまいます。
もっとも私がこれ系のゲームに全く関心が無く、どちらかというとイングレス関連のポストしている人とか見ると引いてしまう方なので、お客になれないという意味では『同情するなら金をくれ』の方程式にはハマらないので友達がいのない人間です。
ちなみに、これがどのくらいエグイ話かというのは、これ系のサマリとタイムリーさで定評のある市況かぶさんでまとめられています。
合法的にカツアゲされたガンホー、パズドラで稼いだ1560億円をソフトバンクに持ってかれる : 市況かぶ全力2階建
なんか上記IRにあるこの件(くだり)とか読んでいるともう涙目です。
当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要課題の一つと認識し、将来の企業価値向上と競争力を極大化すること、また経営体質強化のための内部留保を勘案しつつ、業績に見合った利益還元を行うことを基本方針としております。(下線筆者)
利益還元の原資となる「Net Proft (当期純利益)」と「Cash & Deposits (現預金)」の時系列がこちら。
FY15のQ2に凹んでいるのは報告書によれば、
「パズドラ」課金率・ARPPU減少
MAUは微減なるも高水準で推移
とのこと。つまり、課金ユーザ自体が微減 (よって課金率も下がる) して、平均の利用額自体も下がっている状態に陥ったというのは、いわゆる頭打ちというやつです。ただ、これはアップデート待ちのユーザが団子屋で一休みしている状態なので想定内、という感じの説明が上記資料ではなされていますが、待っているお客にふるまう団子とお茶はタダでは無いので、次のグラフにある通り、GA (販管費ですね) がジリジリ上がる絵になっているのがしんどい所でしたが。。。FY16 Q1にストンと下がる。
これ 、新規顧客獲得につながる次のヒット作を開発しつつ、既存の人気タイトルの補強をしながら課金増加して次の成長カーブへとS字を描きたいところですが、その出鼻を今回のソフトバンク様の放出によってスカされて、FY16 Q1のGAは急ブレーキ状態のように見えてしまいます。
勝手に妄想すると、宣伝部門の現場からは勝負所で弱気に出たファイナンスに対する怨嗟の声が渦巻いているのではないかと。「会社経営はゲームじゃねえんだよ。」(ま、ゲームを売っている会社ではあるのですが) とか30代前半の私だったら吠えてそうです。
売上(Net Sales)、経常利益(Ordinary Profit)が緩やかに低下傾向にある局面だけに、あまりモタモタしたくはない所。つまらない株主に拾われないように自社で飲み込んだのは適切な気がしますので、ダイエットしたと思ってまた上げてきてほしい所です。
と、友人がこれを読むことは無いと思いますが、遠回しに応援のメッセージとしておきます。