軽めの仕上がり (はてな編)

Curiosity is the most powerful thing you own.

Connected Carの楽しみ方が広がるね

 車を運転するのが好きなので反応してしまったニュース。

 相変わらず飛ばしている感じのテスラが面白いイースターエッグで話題を振りまいています。簡単な操作で、ドライビングコンソールのナビ画面がマリオカート風になるという楽しい仕掛け。思わずアクセル踏んじゃいそうですが。。。

 

 ちなみに、やり方は簡単で本人のTwitterには下記のとおり。

■Connected Carの楽しい側面 :

Connected Car (コネクテッドカー)については、情報通信白書の定義によれば、

コネクテッドカーとは、ICT端末としての機能を有する自動車のことであり、車両の状態や周囲の道路状況などの様々なデータをセンサーにより取得し、ネットワークを介して集積・分析することで、新たな価値を生み出すことが期待されている。

という事で、主にIoT文脈で以下のような応用(メリット)が期待されています。

  • 緊急通報システム
  • テレマティクス保険 ( 運転履歴に基づく保険料算定 - Pay as you drive) 
  • 盗難車両追跡

 こういった手堅いサービス創造を通じて、2025年には世界で6500万台を超えるという予測(下表参照)も出ています。ちなみに2025年頃の世界の自動車出荷台数予測はFourinの予測では11,653万台 (2026年予測値)なので、ソースの違う予測で計算するのはお行儀悪いですが、おおよそ50%程度はConnected Car になっている、という事になります。

      http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/image/n4102050.png

 

(Source : 富士経済「コネクテッドカー関連市場の現状とテレマティクス戦略2014」)

 とりわけ、先進国では高齢化と人口の都市回帰が進むと言われています。*1 そうした流れの中で、車の果たす役割が今とは違うものになるからこそ、上記のような新たなサービスや、自動運転の普及といったものが環境技術と両輪で動く事で、産業全体で47兆円とも言われる*2自動車産業を通じた経済活性化が重要な訳ですね。

 そういった社会的、マクロ経済的な流れを基底として持ちつつ、今回のような遊び心ってとても大事だよなあ、と思うのです。

 「車 = 便利」という機能的な側面だけでなく、「車=楽しい」という感情的な側面に働きかけるじゃないですか。このアイデアの応用として、たとえば1日に500km走ったら何かギミックがあるとか、メーターがぞろ目になったら位置情報とセットでSNSにチェックインするとか、「運転する事で広がる楽しさ」みたいなのが、自動車本体以外の所からもたらされるようになると、これまで感心が無かった人にも少しは振り向いてもらえるんじゃないかな、と思うわけです。

 もちろん、運転中に危険となるようなサプライズは無しですが、安全・安心だけでは無くて、「楽しい」という所を意識しながらテクノロジー企業と自動車産業がコラボレートする事で新たな価値が産まれると良いなぁ、と期待しています。

 自動運転なんて、スタバとUber でコーヒーが飲めるタクシーとか、アマゾンが運行する長距離プライム(図書館)バスとか。

 

■元記事はこちら

mashable.com 

*1:例えば経済産業省自動車産業戦略2014など 

*2:同「自動車産業戦略2014」 P2