軽めの仕上がり (はてな編)

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ページ遷移でいいじゃないか協会

Web担当者フォーラムの安田編集長がこんな事を書かれていました。

b.hatena.ne.jp

インプレスだけにエイプリルフールかと思いましたよw

真意としては、

「遷移」は「状態が移り変わること」であり、Webページにおける「移動」とは違うもの

という事らしいです。

文中でも国語辞書の定義を引用しつつ、

 ある状態から別の状態に(連続的に)変化すること」であり、Webページ上の移動のような、まったく別のものに瞬時に切り替わるものではありません。ですから、リンクをクリックして別のURLがブラウザ上に表示されるのは、「ページ遷移」ではなく「ページ移動」のはずなんですよね。

 と持論(自論)を展開されています。

 あくまでもサイト内の回遊なのだから移動でよかろう、と。ただ、Ajaxで同一URL内で情報が部分的に変わっていくようなものは「遷移」でいいらしいです。でもこの線引きだと、サイト訪問者の「状態」を基準に考えたらつじつまが合わないように思えるので、何回か読み直してやっと安田さんは「状態が変化する」基準をwebページに置いて書かれているという事に気がつきました。(読解力低いな、俺。)

 

 私、エンジニアでは無いので、そちらの視点での定義には通じてません。が、元記事へのコメント蘭には、そちら方面からも物言いがついていたりしますので、文理を問わず「おいおい」という部分があるように見えます。

 私はマーケティングに携わる者として、Webサイトの訪問を通じて何か態度変容やアクションが引き起こされることを期待しているので 、その意味で『態度が遷移する』という含みもあると私は勝手に解釈していました。なので、ある意味で新鮮な問題提起でした。なるほどそういう見方もあるか、と。だからといって膝を打って心が遷移する事はありませんでしたけどね。

(そういうつもりでブックマークもしてみた。)

「ページ遷移」言うな協会発足。「遷移」は状態が変わることだ | 編集長ブログ―安田英久 | Web担当者Forum

そういう事じゃなくて、サイト来訪者の態度変容なんかも期待しているからこその遷移なんだと私は思いたい。

2016/03/30 21:15

b.hatena.ne.jp

  元記事の中で、「遷移」に相当する英語としてSuccessionとTransition を指摘されています。実際、"page transition" と言えば「サイト遷移」の意味で通じますしね。

 で、この単語、Successionは「人や物の空間的な連続」といった意味があり、Transitionには「形や状態の推移」という意味がありますので、いまさらそんな事言ってどうするのというマジレスはさておき、 単語の意味からしても妥当な表現だと思うのであります。

www.oxforddictionaries.com

 2.1The right or sequence of inheriting a position, title, etc.

Successionで言えば、上記のあたりのニュアンス。(傍線筆者)

 

www.oxforddictionaries.com

Transitionで言えばこのあたりのニュアンスね。

Noun 1 : The process or a period of changing from one state or condition to another.

Verb 1 : Undergo or cause to undergo a process or period of transition.

 Anyhow, 仕事の手を止めてこんなエントリー書いちゃうぐらい「ハッ!」としたのは事実なので、自分の中の当たり前を見直す事ってのは大事ですね。と、意識高めに〆てみます。